日本リフレッシュ研究所
発想の転換その7
錦鯉専門誌「鱗光」2005年5月号掲載

 
池と浄化槽(濾過槽)の
高さとバランスは?
池の水を透明にする装置として濾過槽と浄化槽の2種類あります。
 その方法として、池をメインに作り、装置を全く別のものとして考え、後付けする方法と、池と一体に考えてつくる方法があります。
 池と浄化槽(濾過槽)を別々に作る場合 
 従来の濾過方式では、高いところから、水を落としてゆくという考えで、築山の上に濾過槽を持ち上げたり、わざわざ高く積み上げて作ったりします。又、汚いもの、臭いものという先入観から、出来るだけ遠いところ、または見えないところに濾過槽を作ろうとします。池を美しく、濾過槽を別物として、後付けしている例が多いのです。
 そのために、配管が細く長くて詰まり安い。池はもちろん、濾過槽の掃除が大変で、排水を頻繁にしなければならないので水を無駄にする。また、高く汲み上げたり、遠くに運ぶために、ポンプの能力を無駄にし電力を消費するなど、一度作ったものはなかなか壊しにくく、不合理なことが沢山あることに、愛鯉家は耐えてきました。
 また、電気仕掛けの急速濾過機では、簡単にとりつけられ、場所をとらない利点はありますが、電力の消費量が高く、メンテナンスが必要で、逆洗による水の消費量が高くなるという欠点があります。
  池と浄化槽を一体に考えて作る場合
   『その3、池の高さは?』のところで、地面に対する池の高さ・位置は下記のように3種類有ります。しかし、いづれの場合にも浄化槽の高さとの関連を考えることがポイントですというヒントを出しましたが、そこで浄化槽と池の高さをそろえて一体として作ってみます。すなわち池の中に浄化能力をつけるという考えで、色々な点で、とても合理的になります。
(ただし、ここでは、濾過槽と浄化槽は違うことを前提にします)
  

 下記にその例を紹介します。A・B・Cいづれの場合も、板敷きの部分が浄化槽になります。
 また、ポンプの使い方にも汲み込み式と、汲み出し方式の2種類ありますが、それについては、後述いたします。
A・日本庭園風など一般的に地面から深く掘り下げる場合

  
B・70センチほど地上に立ち上げて地面を掘る場合

  
C・まったく、掘らずに地面に立ち上げる場合

  
 
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